【徹底解説】ひろゆき話法で「説明力」と「論理力」を鍛える:会議・クレーム対応・交渉に効く実践例つき
「それってあなたの感想ですよね?」でおなじみの、ひろゆき氏の話し方。一見すると挑発的な論破スタイルですが、実はその背後には極めて論理的な「話の型」が存在します。
この“ひろゆき話法”は、単に議論を勝ち抜くための武器ではありません。コールセンターでのクレーム対応やビジネス会話・交渉・報告など、日常のさまざまなシーンで応用可能です。
今回は4つの要素に分けて、具体例とともに実践的に解説します。
1. 主観と客観を分けて考える
▶ 概要
ひろゆき氏の鉄板フレーズ「それってあなたの感想ですよね?」に代表される通り、主観と客観を明確に区別することが、論理的思考の第一歩です。
- 主観的主張:印象・感情・好き嫌い(例:「遅い!」「納得できない!」)
- 客観的事実:数値・規定・証拠(例:「出荷は12日午前に完了しています」)
▶ クレーム対応実践例①:配送が遅い
お客様:「届くの遅すぎ!ふざけてんの?」
オペレーター:「ご不便をおかけして申し訳ありません。ただ、こちらの記録によると、〇月〇日に発送し、通常の配送期間内には到着している状態でした。お客様の地域ですと2〜3日が平均となっております。」
→ 感情的な主張を、事実ベースの対話へ切り替える。
2. 演繹法:ルールから事実を結ぶ
▶ 概要
演繹法(general → specific)とは、一般的なルールや常識を出発点にして、そこから個別のケースに当てはめていく思考法です。
▶ 構造テンプレート
① 一般的なルールや共通認識 ② 今回のケースがそれに該当することの説明 ③ だから、こうなるよね?という結論
▶ クレーム対応実践例②:キャンセルできない
お客様:「勝手にお金引き落とされた!返金して!」
オペレーター:「定期購入はご自身での操作により申込まれたもので、初回のみキャンセル可能という利用規約に基づいて処理されています。お申込み時にも画面上で同意をいただいておりますので、返金の対応はできかねます。」
→ 「ルール → 事実 → 結論」の流れで納得を促す。
3. 帰納法:具体例を積み上げて納得させる
▶ 概要
帰納法(specific → general)は、複数の具体的な事例から傾向を導き出す方法です。
▶ クレーム対応実践例③:アプリが使いづらい
お客様:「アプリが分かりにくすぎ!全然使えない!」
オペレーター:「たしかに一部のお客様からも“最初の操作に戸惑う”という声は頂いております。ただ、現在ご利用中の方の約90%が、初回の利用から2回目以降はスムーズに使えているという結果も出ております。」
→ 統計や事例を根拠に、冷静に説得する。
4. 判断を相手に委ねる問いかけ
▶ 概要
ひろゆき氏は、自分の意見を押し付けず、相手の「常識」や「判断力」に語りかける形で着地させることがよくあります。
例:
「これって普通に考えたらダメなやつですよね?」
「ルール的にNGってことになりますよね?」
▶ クレーム対応実践例④:特別対応を求められた時
お客様:「今回だけ返金対応してくれてもいいんじゃないの?」
オペレーター:「お気持ちはよく分かります。ただ、他のお客様にも同様のルールでご対応しておりますので、今回だけ特別というわけにはいかないんです。それだと、不公平という声も出ますよね……?」
→ 相手に“自分で納得させる余地”を残しながら、結論へ誘導する。
まとめ:ひろゆき話法は「冷静・論理・誘導」の三本柱
| 技法 | 内容の要点 | クレーム対応への効果 |
|---|---|---|
| 主観と客観の分離 | 感情と事実を明確に分ける | 感情的な話を冷静に扱える |
| 演繹法 | ルールや常識から個別の結論を導く | 「規約」「法律」ベースで話を通せる |
| 帰納法 | 具体例やデータを複数示し、傾向から判断 | 多数の声や統計を使って納得を引き出す |
| 誘導話法 | 「〜ですよね?」で結論を委ねる | 強引にならず論点をコントロール可能 |
最後に:論破ではなく“論理で安心を与える”ために
ひろゆき話法とは、単なる口喧嘩のテクニックではありません。冷静さ・論理構成・相手への配慮を内包した「説明力の型」です。
特にコールセンター業務では、感情をぶつけられる場面が多いため、こうした論理的な会話の土台があるだけで、対応のストレスが激減します。
「言い負かす」のではなく、「きちんと説明できる」。この力こそ、プロとしての信頼を築く武器になります。


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